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アプリも悪くない。
今年で半世紀を迎える私は久しぶりに恋をした。そしてその恋はあっという間に終わった。
たった1日の熱い恋だった。大人になってもこんな気持ちになるんだなぁと自分を褒めてあげたい。
もう二度と彼とは会えないけど私の心の中には一生忘れられないバースデーとなった。
アプリってね、疑心暗鬼になるじゃない?
でもねそれを打ち消してくれるような人と出会えばいいと思う。
会う事に向かう自分を褒めてあげたらいいと思う。
女である事を何歳になっても忘れたらダメだ思う。
誰かに抱かれる事は素敵な事だと思う。
アプリであってもなんであっても100人会っても好きになるのは1人くらいしかいない。
本当は連絡もしたいし、声だってききたい。
だけどね、進んでいくことに私は責任取れない。
だから終わりにしたの。
まだ少し心がしんどいけど、半世紀も生きてきての恋だから仕方ないかなと。
時間が忘れさせてくれるはず。
金曜日😁
企画していたセミナー終わり、同僚と久しぶりになんだか飲みたい気分になり居酒屋へ。
気が付けば深夜1時。偉く話込んだものだ。
女二人、お酒が入ると話は止まる事がない。
どれだけストレスフルな日々を過ごしているのだろう。
私はタクシーに乗り、またまたタクシー運転手の方と話しこんでしまった。
そのタクシー運転手の方は76歳男性。
67歳の時に5か所の癌が見つかったそうだ。
転移していた訳ではなくすべて独立している癌。
当時はいろんな専門医のDrを訪ねて手術を行ったそう。
なんでなんやろ。そう悩んだと彼は話す。
あれから10年。今はもうこの通り元気ですねん。
再発もございません。と自信に満ちた表情がバックミラー越しに見える。
私はふいに気になって訪ねた。
癌が見つかってどうやって気持ちを立ち上げたんですか?
開き直る事ですねん。あの時はもうどうにでもなれ!と開きなおりましたわ。
落ち込んだらあかんねん。先生もゆうてはりましたわ。
落ち込んだと途端に癌細胞は増えだす。だから私は絶対落ち込まなかったですね。
開き直る事、落ち込まないこと。
そうか、そうだなと。病気だけじゃない。
今の私にも言える。
なんでこんな事で私は悩まされるんだろう。どうでもいいやん。
そう思うとタクシーを降りる頃には気持ちが晴れていた。
タクシーに乗るって大切。